魔法


Torg の魔法は、極めて合理的で定量的な学問体系を為しています。 一種の科学だと考えた方が分かり易いでしょう。

Torg の魔法使いは、 ]「魔法知識(Arcane Knowledge)」と「技能」とを憶えねばなりません。 この二つを組み合わせて、魔法をかけるのです。 Arcane Knowledge には「生命」「闇」「炎」「人類」など22種類があり、 「何を」扱うかを表します。 また技能には「感知」「移動」「変性」「創造」の4種類があり、 「どうする」を表します。

例えば「空気」と「移動」を組み合わせれば風を起こせますし、 「光」と「創造」を組み合わせれば明りを作り出すことも可能です。

各呪文には「難易度(Difficulty)」と「反作用(Backlash)」という 二つの数字が与えられています。 呪文をかける魔法使いは技能でロールします。 トータルが難易度を超えたら呪文は成功です。 ただしトータルが反作用値まで届かないと、 メンタルダメージを受けます。 難しい呪文を唱えてロールが低いと、時として死ぬこともあります。

また、各呪文には、「唱えるのに要する時間」「持続時間」「投射距離」 「効果の大きさ」が、それぞれ数字で示されています。

その他にもTorgの魔法には、様々な特徴があります。 詳しくは、それぞれの項目、ならびに Aylse Sourcebook を参照してください。

圧縮呪文

魔法使いが呪文を唱え終った状態でサスペンドしておき、 必要な時に即発射、という使い方のできる呪文があります。 これを「圧縮呪文(Impressed Spell)」と呼びます。

圧縮呪文を使う際には、前もって長い時間をかけてその呪文を唱え、 自分の体内に蓄えておきます。 そして、使いたい時になったら、投射時間無しで即使うことができます。
熟練を積んだ魔法使いならば、自分の体内だけでなく、 杖や護符の中にインプレスして詰めておくような呪文を作ることもできます。

圧縮呪文を使うには、高い魔法アクシオムが必要です。 アイル以外のリアリティでは矛盾を起こします。

結界

何か物体や場所の中に呪文を封じ込めておき、 なんらかのトリガーを感知してその呪文を発動させる、 という形式の呪文を「結界(Ward)」と言います。 例えば「人間がドアに触れたらファイアーボールがドアごと爆発する」 というようなものが結界です。 結界は圧縮呪文の一種ですので、高い魔法アクシオムが必要です。結界は、 よくトラップとして用いられます。

理論

魔法の力を発現するには、本来魔法使いの意志さえあれば十分です。 詠唱や複雑な動作、付加物などは本来必要ありません。

しかし、長年の研究によって、 このような制約を呪文の一部として加えた方が呪文がかけ易くなる、 という事実が明らかになっています。 そのため、多くの呪文はこれらを含むような形でデザインされています。 このような制約のことを、「理論(Theorem)」と呼びます。

理論には、以下に示す9種類があります。 呪文書に出てくる呪文は、 これらのうち1つか2つ程度を使ってデザインされています。

マニピュレート

技能の高い魔法使いならば、既存の呪文に手を加え、 持続時間や投射距離、効果値や難易度などを調整して投射することができます。 例えば、「防御力は低くてもいいから長時間持続する結界を張ろう」とか 「反作用値を高くしてでもダメージを大きくして、肉を切らせて骨を断つ」 などというように呪文を調整できるわけです。 これを、マニピュレートといいます。

呪文をマニピュレートするためには、 魔法使いは Theorem の魔法知識を知っていなければなりません。

呪文の作成

高度な熟練を積んだ魔法使いならば、 自分の望む効果の呪文を思い通りに作ることができます。

呪文作成のときは、技能と Arcane Knowledge、メカニズム、効果値、持続時間、 投射距離、効果範囲、制御項目、投射時間、それに適用する理論などを決め、 作成者たる魔法使いの技能でロールし、難易度と反作用値を決定します。 とても自由度が高いと同時に、定量的にきっちりと呪文を作ることができます。

なお、未熟な魔法使いも呪文を作ることはできますが、 よほどサイコロ運に恵まれないと、 めちゃくちゃ難易度の高い魔法になってしまって、実用に供しません。

詳しくは、Aysle Sourcebook を参照してください。