そこで、つうわけで、それぞれのテンプレートが英語版ではどんな感じなのか、
大まかなところの紹介を。
もちろん、これを使わなければいけない、というわけではありません。が、
プレイを初めてすぐにキャラの性格を肉付けするのは難しい場合もありますので、
そういう場合に参考にすると良いでしょう。
まずは Barbarian Warrior, バーバリアン戦士から。
この戦士は、もともとアイルの出身です、当然ながら。
実はペラ・アーディネイが復活したときもまだアイルのコズムにいまして、
ところが彼女が復活して闇に覆われていたアイルの地に変化が起こった。
聞くと何やら「地球」と呼ばれる土地についていろいろ噂が流れており、
どうもこの変化の源もそこにあるらしい。よし、行ってみよう。
てなわけで、メールシュトローム・ブリッジを囲む闇の勢力を突破して
地球にやってきた、という過去が書かれています。
アイルでは敵対する闇の勢力ばっかりで辛い思いをしてきたバーバリアンですが、
地球でもなんかそこかしこに戦いが溢れている。
しかし、今度は勝てそうだ、てなわけで、
闇の勢力と戦う者に手を貸すことにしたみたいです。
性格としては、攻撃的で、名誉と誇りを重んじ、
誇らしく戦う者には敵味方の区別なく称賛を与える、と。
臆病なやつは味方でも嫌いらしい。ううむ、こりゃ忍者と仲が悪そうだ。
察するに、戦闘中にトリックとかはあまりしそうにないな。
威嚇はいくらでもOKそうだが。
Quote を訳すと、
「このトラックってやつは、トロールよりも強いのか?」て感じですか。
なんか、クロコダイル・ダンディーっぽい情景が頭に浮かんで来る。
アイル・ソースブックのルールまで使う場合は、
このバーバリアンにも生まれによる魔法技能/魔法知識を与えるべきでしょう。
ブロードソードで殴れば Uzi よりもダメージが行くという、
なかなか戦力になる人です。対して、性格的にも能力的にも挑発に極めて弱いので、
気をつけましょう。
英語版 Barbarian Warrior の JPEG 画像
テンプレート紹介第二回は、Adventurous Scholar, 日本語版の「冒険好きの
学者」です。
このストームナイト、なんか世界有数の大学に在籍していたそうです。にも関
らずフィールドワークが好きというのは御存じの通り。他の人の書いた本を読む
とかいうのは性に合わないんだそうで。自分の目しか信じないのかな。
で、世界中を旅して回りながら、その合間に博士論文を書いたのだそうです。
その後いろんな大学で非常勤の講師とかやってたようですが、やっぱりフィール
ドワークばっかりやっててキャンパスにいなかったと。当然政府の補助金とかも
らえないので、必要なものをありあわせでなんとかする方法を自然と憶えてしま
った。
ポシビリティ戦争の勃発した後も、あちこちに出かけて自分で調査するこを止
めるわけが無い。どこへ行ってもなんとかなる技能を身につけていてよかった。
おまけに今の地球は、前と違って知らないことや珍しいことに溢れている。これ
をほおっておけるわけがない!
てな感じのようです。
性格は、自信家で人なつこく、未知のものに強く惹かれる傾向があるとのこと。
独りでも行動できるが、他人と知識を交換することはもっと有益だとわかってい
るそうで。
口癖がなんかよくわからなかったりする。「トカリ毒は必ずしも致命的な毒で
はない。しかし、どちらかと言うとこの矢を避けるに越したことはないだろう」
てな感じになるんですかね。"recommend"、とか that 節の that を省略しない
とか、割と固い言い回しに見える。トカリ毒ってのが何なのかは、私に聞かない
でください。
鎧は着てないし銃は38口径だけだしで、敵をばかすか倒していくようなタイプ
ではありませんが、「挑発のリポーター」「威嚇の司祭」と並んでコアアース御
三家の一角を為すトリックの達人。好きな<知識>技能を選べるし、ちょっと慣れ
ると結構おいしいテンプレートです。
英語版 Adventurous Scholar の JPEG 画像
さて次は Covert Operative, 日本語版の秘密工作員です。
この工作員は、ポシビリティ侵略者達がやってきたときアフリカにいたそうで
す。ポシビリティ戦争のために政府機関は大混乱に陥りましたが、さすがに彼の
属する組織--CIAとかKGBとかモサドとかそういう類でしょうな--は割合早く回復
しました。そして、いったい何が起こっているのかを調査にかかったわけです。
というわけで「敵の正体を見極め、可能ならばこれを撃滅する」という任務が
下りました。とは言っても、組織も冷戦時代のように豊富なアセットでバックア
ップしてくれるわけではありません。「できることをやってくれ、幸運を祈る」
の世界ですな。指令を出す側も、撃滅なんてとてもじゃないが無理なことは承知
の上。
しかし彼は寡黙に任務の遂行を目指します。敵の力を把握し、その活動の妨害
に努め、また敵へのレジスタンスとなりうる人々について情報を集めます。不必
要な危険は冒しませんが、まあ命令されたら仕方ないかも。
性格の方ですが、結構腕利きなやつなので自分に自信を持っているらしい。ん
で、他人と接するときも、相手にわかりやすいようにとかせず、自分をパズルと
して相手に解かせる、ついてこれないようなやつなら最初からその程度だ、てな
感じらしいです。友達の少なそうな、という気もしますが、秘密工作員だからね
え。一方自分と同じ考え方をする人に対してはそれ相応の敬意を払うとのこと。
それから、他人に何か邪魔をされると、あからさまに不機嫌になるそうです。要
はわがままなやつ。
口癖もなんかよくわかんないんですが、「君は何か物事の優先順位というもの
をちょっとばかり取り違えてるんじゃないか」てな感じですかねえ。
説得に長けているというのは口先でごまかすということなんでしょうか。割と
魅力が高いので、対人交渉に積極的に動くとよいかも。いずれにせよベレッタは
非力なので、肉弾戦には向かない。飛行機操縦は1ポイントでもいいから入れて
おくべきだな。
あと、一番“知人(Connection)”カードが使い易いストームナイトではありま
す。スパイの知り会いなら世界中どこにいてもおかしくないから。
さて今度は、Contract Ninja, 日本語版の忍者です。
説明を Nippon Tech Sourcebook と突き合わせてみる限りでは、どうもこの人
はコアアースの日本の出身のようです。Torg の地球では現代に至るまで忍者が
生き残ってることになってますんで。3327が日本にやってきてカナワがミツヤナ
自動車に乗っ取りをかけた時に裏でそうとう大規模な戦争があったらしく、忍者
に対する急激に需要が高まりました。
一時期後継者難に悩んでいた忍者ですが、これでどっと忍者志願者が増えまし
た。ところが、急激な人数増加はやはり質の低下を引き起こすもので、忍術の伝
統のことを考えず単に喧嘩技の訓練しかしない連中が増えてしまった。まあ実際
問題として、オーズは武道技能を取れないからねえ。彼はこのことに文句をつけ
たのだそうです。
ところが、彼の雇い主は彼の意見を気にいらず、邪魔になった彼を消そうとし
ました。幸い刺客というのが彼の予見したダメ忍者どもだったため生き残れまし
たが、第二第三の刺客が来れば勝ち目は薄らぎます。それでやむなく、メガコー
ポの手の及ばない海外へと脱出したわけです。
海外に出てみると、なんか自分と同じような境遇で戦っているストームナイト
達がたくさんいます。自分と同じく正しい道を歩むものを滅ぼそうとする巨大な
悪を許してはならないっ、という意識が彼を突き動かしたようです。
性格的には、すごく修行熱心だそうです。自分が完璧でないことを自覚してい
ますが、完全なものを求めることのみが真実だと信じています。それとあと契約
を重んじるのだそうで、Contract Ninja という名前もここから来たわけですな。
口癖は、ううむ、「死を覚悟して戦いに望むことが命を救うこともある」てな
感じですかね。なんかアメリカ人から見たオリエンタルな逆説をそのままセリフ
にしたような。
とりあえず目立てるので初心者向けのテンプレートではある。防御技能が実質
的に16あるから、銃以外は滅多に当らないし。ただし、攻撃は命中率は高いんだ
けど、ダメージが低いというのが辛いところ。推奨行動もどちらかと言うとしづ
らいし、対人交渉も苦手なので、やはり隠密行動をメインにするのが。
今回は Disgruntled Corporate, 日本語版の元サラリーマンです。すいぶん英
語版のテンプレートと名前が違いますが、英語版の意味は「ふくれっつらをした
社員」というところでしょうか。
ちなみに、英語版テンプレートのイラストは、女性です。
この人、もともとはミツヤナ自動車と主に取引をしている中規模の商社に勤め
ていたようです。カナワ・コーポレーションがミツヤナと経済戦争に入ってすぐ、
彼女は巧みな売買でカナワに大損をさせ、しかも自社に多大な利益をもたらすこ
とに成功しました。それでかなり評判になったようです。
ところがこの経済戦争は、すぐに暗殺を含む過激な抗争にエスカレートしてい
きました。ビジネスを一つのアートとして見る彼女はこれに幻滅しますが、ふと
周りを見回してみると、大勢のビジネスマン達がやはり道を踏み外しています。
これではいかんっ、というわけで、立ち上がったわけです。
性格は、働き中毒です。他人が理解できないぐらい仕事に熱中するらしい。逆
に何もしないでいると落ち着かない。リラックスのための時間さえ、次ぎなるチ
ャレンジのことを考えてしまう。
口癖として挙げられているのが「最低ラインがあるってことは、最低ライン以
下があるってこと」で、なんか意味深ですな。
武装はベレッタだけで鎧もなく耐久力も8、戦闘の最前線で活躍するにはちと
無理があります。ショックトルーパーのシュマイザーに撃たれると、半々の確率
で負傷が入りますし。
知覚と魅力が高いので、トリックと挑発に励むと良いでしょう。あと、偽金と
はいえ基本セットのテンプレート中で最も金持ちなので、これと得意の魅了を組
み合わせたロールプレイを目指せば活躍できるかも。ニッポンテックでは贈賄に
+3のボーナスが付きますし。
英語版 Disgruntled Corporate の JPEG 画像
次は Curious Mage, 日本語版の魔法使い。
当然のことながら、アイル出身の魔法使いです。この人が魔法を志したきっか
けは、行商魔法使い(? merchant magician)の見せてくれた幻覚を見たことだそ
うです。それ以来魔法の勉強にずっと人生を捧げてきたらしい。
当時のアイルはアーディネイの姿を借りたユーソリオンに統治されていました
が、この魔法使いはハイロードから隠れてこっそり魔法を勉強していたようです。
もうその頃から反体制だったんですね。幸い敵は、あなたをそう大した脅威とは
思わなかったようで、有能な刺客を送り込んでくるようなことはありませんでし
た。たぶんこの魔法使いは、幻覚とかで下級の刺客を騙したりしてたんでしょう。
そうこうしているうちに、問題の地球侵攻が始まりました。アイルの魔法は他
のレルムにも広がり、様々な土地でとても変った効果を見せています。アイルに
は存在しないもの(例:自動車)と魔法が組み合わされば、いったいどういうこと
が起きるのか。他のレルムへ出かけてそれらを調査すれば、自分の研究にとても
役に立つだろう。こう考えてこの魔法使いは、アイルを後にしたようです。
性格は、魔法マニアと言うか、魔法に関するものならなんでも興味を持ち没頭
してしまう。そのため、いろいろと人生における実際的な面を忘れてしまうこと
が良くあります。今まではそれでもちょっとした困惑を生むぐらいで済んでいま
したが、さすがにこの危険なポシビリティ戦争の渦中においては、笑い事では済
まされません。だからこの魔法使いも、「もっと実際的な考え方をするようにな
ろう、今デザインしてる呪文が完成したら」と、いつも思っているようです。
口癖は「たしかに最初に意図した効果とはちょっと違うけど、それでもちゃん
とこの呪文は働いてるよね。そうじゃない?」てな感じですか。
鎧は着てないし耐久力は7だしでほぼ肉体的には最弱のテンプレートですが、
問題は呪文の取り方にあります。ライトニングとか憶えてしまうと、ちょっと洒
落にならないぐらい強い。もちろん敵もそれがわかっていますから、魔法使いは
パーティの中で真っ先に狙われる宿命にあります。だいたい、一番ポシビリティ
消費が大きくなることは、覚悟しましょう。
今度は Fast Hero, 日本語版の空飛ぶヒーローです。
このヒーローはテラのコズム出身なんですが、子供時代を Weird Tales ("あ
やしい話"?) というパルプ雑誌を読んで過ごしました。自分がヒーローだったら、
もっとかっこいいセリフを言って、カッコよく悪漢達をやっつけられるのに、て
な。
大きくなってもその気持ちは変らなかったわけですが、ある日ふと Elhai 大
学という大学の広告を目にしました。その大学では "enhancement research"(強
化研究?)というプログラムが走っていて、いかにもあやしい話ですが、それを見
て「をを、これぞ私の求めるもの」と決めてしまう。
まあそんなこんなで、空飛ぶパワーを手に入れたわけですが、その後話がおか
しくなる。Dr.メビウスが他の惑星を侵略することになって、お前も手下になれ、
と誘いを受けるわけです。ひょっとするとこの大学が戦闘員養成所だったのかも
しれない。
もちろん我等のヒーローはこれを断ります。ショックトルーパー達はヒーロー
に去れと説得することはできる、しかしヒーローたることを止めさせることはで
きないのです。
性格は、がむしゃらで精力的、「世界にタックルをかけることだってやる」と
か凄いことが書いてありますが、まあナイルのヒーローってのはだいたいそうい
う人が多い。いろいろドローバックもあるけど、それもヒーローの仕事の一つだ、
てな風に思ってるみたいです。幸せなやつ。
口癖が「ああっ、Dr.メビウスめっ、あんな遠くに逃げてしまったかっ」てな
感じか。
この人、タグスキル(主要技能)がないんですよねえ。なんでかと言うと、その
3ポイントを使ってフライト・パワーのアクション基本値を12から15に上げたた
めだそうです(フライトのアクション基本値は敏捷度)。ルールでは能力値を削っ
て回せと書いてあるけど、どうも技能削ってでもいいらしい。
ですので、取れる技能は少ないです。敏捷度系とカリスマ系に回すのがいいで
しょう。空を飛べるのでとりあえず目立てます。
問題は、キャラクタ作成が終った段階で何も武器を持っていないこと。どーし
ましょうねえ。格闘技能はあるけど、単に殴ってもスタンだし。やはり敵の武器
を取り上げて戦うんでしょうか。
さて、真打その1の登場です。Doubting Cleric, 日本語版の聖職者。
このテンプレートは、Torgの小説(未訳)に出てくる主人公の一人 Christopher
Bryce をモデルにしています。ニューヨークの崩壊を生き延び、トルウィンらと
共にゴーントマンを倒し、アーディネイを復活させたTorg世界のヒーロー。
とは言え、このテンプレート、Bryce 完全にそのままの設定というわけではな
いです。まあ当然と言えば当然。しかしいつかはゴーントマンを倒すような活躍
をしたいものですな。
では背景から。この司祭は、「人間とは何か」「人生の意味とは何か」と言っ
た、難しい疑問を真剣に考える人だったようです。その答えを求めて聖職者の道
に入ったらしい。最初は、宗教の勉強によって疑問の答えが見つかると信じてい
たようですが、実はかえって大きくなってしまった。まあ、ありがちです。
というところで、ポシビリティ戦争が始まりました。今や善悪や自由意志、人
の果たすべき役割と言った問題が、その存在の根底から揺るがされています。も
はや瞑想によって疑問は解消できません。答えを求めて行動を起こさねば。とい
ったところ。
性格としては、まじめで真実を追い求めるタイプだそうです。が、その一方で、
鋭いユーモアのセンスと機転を持ち合わせています。なぜなら、探求が失敗に終
ったときに絶望に打ちひしがれないように、という自己防衛から自然に身に付い
たらしい。
口癖は、「全ての神秘が解き明かされるとは限らない。しかし、解けない謎と
解ける謎を区別することもできない」 まあ答えがみつかるかどうかはわからな
いが、探してみなければどうにもならない、というニュアンスでしょうか。
武器が棍棒だけなので実質的な戦力にはならないと思われがちですが、実はそ
うでもない。その生きる道はずばり「威嚇マシーン」 とは言っても、元題にあ
るような Doubting を目指そうとするとするとちょっと無理がありますが。それ
でも、尋問には威嚇技能が必要なので、結構司祭が頼られることはあります。
コアアースの奇跡は治療系が多いので、やはり後方支援に回る方が司祭らしい
でしょうね。怪我人に襲いかかる敵を武器を使わず威圧で追い払う、というのは
割と司祭らしい。不信心な人々の怪我を治し続けていれば、そのうちどんどん信
者が増えて、なかなか凄いことになるかもしれないし。
さて今度は GodNet Raider, 日本語版のゴッドネット侵入者です。
この人はもともと IRCOM で働いていた人ですが、どうやら電子音楽の作曲を
していたようです。この会社はどうやらポシビリティ戦争が始まる前からフラン
スにあったようなのですが、何をしていた会社なのかはいまいちよくわからない。
シンセサイザーとか扱ってたんだろうか。
マグナ・ヴェリタのブリッジがアヴィニヨンに落ち、フランスが中世暗黒時代
のリアリティに包まれたとき、まあ当然電子楽器も動かなくなるわけですが、彼
だけはエレキギターを鳴らすことができたらしい。思えばこれがポシビリティ能
力者としての…ってやつですか。
さてその後ジャン・マルローがやってきて、フランス全体がサイバー教皇領と
して生まれ変わります。テック・サージによってゴッドネットが誕生し、彼も最
初はこれを夢のように素晴らしいことと思ったそうです。が、IRCOM のありあわ
せの器材を使ってサイバーデッキを作り、ゴッドネットのサイバースペースにジ
ャックインしてみて、真相を知りました。彼はゴッドネットを「できの悪いバン
ドのためにめちゃくちゃにされてしまった名曲」と感じたそうで、他の人にも知
らせようとしますが、誰も耳を貸そうとしない。
そうこうしてるうちに、追っ手が回ります。司祭以外でサイバーデッキを使っ
てジャックインするものは異端と見なされますので、非常にヤバい。そういうわ
わけで彼は、フランス外に休暇を取ることにしました。しかし彼は諦めていませ
ん。いつの日かまたゴッドネットへと戻り、これをあるべき姿に正すのです。
どうも上の背景説明を見るに、やはりミュージシャンなんでしょうね。性格も、
エネルギッシュで、音楽に打ち込んでいるのだそうです。人生において重要なの
は調和(ハーモニー)であり、調和を破壊するポシビリティ略奪者達は許せん、と。
しかし、略奪者達が持ち込んだものが全て悪いわけではなく、良き者の手によっ
て使われれば人々のために役立つものもある、と言って自分を正当化することも
忘れない。
口癖は、「あんたは演奏の仕方を習う前に、ひとの話を聞くことを習った方が
いいぜ」てな感じですか。調和が大事。
えーとですね、基本ルール付属のテンプレート24枚のうち、ゴッドネットにジ
ャックインするにはどうしても彼でなければならないわけですが、Shadowrun な
どに比べるとどうしてもサイバースペースを使うことって少ないです Torg では。
さらに、基本ルールに書かれているゴッドネットの説明ってあまりに少なすぎる
ので、マスターもやりたがらないと思う。The GodNet の日本語版が出るまでは、
なかなか本来の活躍場を得られないテンプレートであることは、承知してくださ
い。
それを承知で使うならば、芸術と科学、それにトリックで目立つしかないかな。
いずれもプレイヤーの口先を要求しますので、チャレンジングではあります。
次は Gadget Hero, 日本語版のギズモ・ヒーローです。
Gadget, Gimmick, Gizmo, Widget てのはだいたい同じような意味で、仕掛け
とか器械とか、割と便利で、正式な名前がよくわからない/無いような物に使う
言葉です。からくり/実用新案とかいう意味にも使われます。昔のアメリカのパ
ルプ雑誌で、原理などどーでもよくてああいうパワーを発揮するような装置が山
のように出てきてこれらの語で呼ばれたわけですが、要するに、ギズモですね。
このヒーローは、子供の頃から機械仕掛が大好きな少年でした。母に許しをも
らって小さな実験室まで作ったらしい。大きくなると今度は母の目を盗んでもっ
と本格的なものを実験室を建て、妙なものを作り始めたそうです。そしてある日、
偶然から素晴らしいギズモができてしまいました。今持っているベルトの原型で
す。ただし、同じ物を作ろうとしても二度と作れませんでしたが…
そして、ファラオが他のコズムに侵攻するために科学者を集め始めました。ど
うもこの時、彼は超越してポシビリティ能力者となったようです。経緯は不明。
彼はファラオが真に何を企んでいるかを悟り、そしてそれは悪いことであると気
付きました。ところがメビウスの側もそれに気付いたらしく、刺客を送り込んで
来ました。実験室は破壊されましたが、彼はなんとか逃れます。そして、今に至
る悪漢達との戦いの日々が始まったのです。
性格は、なんかシャイだそうです。そうは見えんが… 実はテクノロジーに傾
倒しているのも、それによって人々を驚かせることでシャイな性格を克服しよう
としたらしい。まあ最近は人と接することも苦手でなくなったそうですが、ガジ
ェットへの愛着はまだ残っている、と。
私の知り合いでインビジビリティのベルトを取って、「透明になっている間だ
け強気」という素晴らしいヒーローを演じたのがいましたが、ううむ、そうなん
だろうか。
う、口癖がよくわからん。なんか「これは素晴らしい」とかなんとか言ってる
んだと思うが。
だいたいこのテンプレートは「パワーで何を取るか」によって決まりますので、
考えて選びましょう。何かと役に立つのはインビジビリティですが、一番強いの
はフライトだろうなあ(value 17 とか言ってるから…) あと装備で目立つ手もあ
るにはあります。オシロスコープを最大限に活用し切ったプレイヤーを私は知っ
ている。
さて、今度は Human Tribal Shaman, 日本語版のシャーマンです。
このテンプレートも、小説の登場人物をモデルにしていると考えられています。
オーストラリア・アボリジニのシャーマン、ジルです。ただ小説ではジルは“ド
リームタイム”と呼ばれる世界を歩く能力を持ち、それを生かして第二巻〜第三
巻で大活躍するのですが、このテンプレートには魔法しか特殊能力がないので、
同じ様な活躍は難しいかも。
基本ルールの範疇ではこのテンプレートは問題ないのですが、実は後から出た
Deiphi Council Worldbook vol.1 でコアアースにおける魔法の特別ルールが追
加され、ちとこのテンプレートはルール上不整合が出てしまいました。
具体的にどういうことかと言うと、コアアースの魔法アクシオムは7と低いの
で、創造魔法(conjuration magic)技能を「持つ」ことそれだけで矛盾を起こし
てしまうのです。さらに、アイルなどの呪文は、呪文を作る段階で創造魔法を使
っています。ですので、コアアースだと、必要アクシオムが7以下の呪文でもペ
ケ、という、地球人魔法使いに極めて辛いルールになってしまいました。
これを補うために Delphi Council Worldbook では、"Spiritual Substitute"
という新ルールが追加されていまして、これが結構面白いデキなんですが、まあ
いつか別に紹介しよう。
Delphi Council Worldbook の Core Earth Wild Magic のルールを使うときに
は、このテンプレートの主要技能(Tag Skill)を<創造魔法>から別の魔法技能に
変え、さらに<信教(祖先崇拝)>を取ると良いでしょう。
さて背景設定ですが、この人は子供の頃から精霊達の声を聞くことができたそ
うです。最初は無視していたのですが、そのうちこの声に耳を傾けるようになり、
精霊たちの用意した道を歩むようになりました。
ところがある日、精霊達が恐ろしいビジョンを見せました。ポシビリティ戦争
の予言です。地球が引き裂かれ、人々とのリンクが断ち切られようとしている。
これを見た彼は、精霊達の声にしたがって、大地の癒しを探すべく旅立ったとい
うわけです。
ここまでの筋書きは、ほぼ小説のジルと同じだ。
性格は、忍耐強い。相手の感情が最高潮に達するのを待って話し始めるだけの
忍耐強さがあるそうです(なんか変な日本語だな)。静かな強さを秘めており、困
難な状況にも立ち向かうことができる。
口癖は、「答えは与えられている。それを聞くためには、言葉よりも、言葉と
言葉の間の沈黙に耳を傾けなければいけない」という感じですか。むむむ、行間
を読むやつ。
使い方ですが、創造魔法を主要技能にすると、結構辛いです。コアアース人の
分際で魔法を使おうというのはまず大甘なのですが、ほとんどの呪文が矛盾なん
ですよね。さらに、アイルの魔法使いと違って知覚/知力も低いし、ディスガイ
ズ・セフルを取れと言ってるのだろうか…
ロールプレイの観点から行くと、できるだけ早く<祈念>技能を憶えて、精霊と
対話する奇跡を使えるようになりましょう。テンプレートのままだと精霊とお話
しできんからなー。
今度は Gypsy Soothsayer, 日本語版のジプシーです。
えー実はこの人も、Orrorsh Sourcebook で出た新ルールの影響を受けまして、
いろいろ変ってます。
変った点は
さて、背景の方ですが、このジプシーは、ビクトリア人と行動を共にしながら、
常に彼らよりも植民地の原住民の方に共感を憶えていたようです。ビクトリア人
達は堅苦しく、日々の生活に無感動なのだそうだ。
とは言え、金がないとおまんまが食えないし、金をもらうためにはビクトリア
人達と行動しなきゃならない(この辺の言い回しが原文ではうまいのだが、なか
なか日本語にできんな)。ともあれ、モンスター達を倒そうという点では彼もビ
クトリア人も共通しています。まあ、やり方はちょっとばかり違いますが。
ビクトリア人達の故郷はガイアのコズムと呼ばれまして。ちなみにゴーントマ
ンの故郷はまた別です。ゴーントマンはよそから来てガイアを征服した後、ここ
を本拠地にして地球への侵略を開始したわけです。まあそれはいいんですが、ガ
イアにはビクトリア人とジプシーとあといろんな植民地の原住民がいます。ビク
トリア人はビクトリア、地球のイギリスにあたる島の出身ですが、ジプシー達は
Rumostria という地球のルーマニアにあたる地方の出身です。ここはバンパイア
の王国で、人々は血を吸われるために家畜として飼われているんだそうです。そ
の地から逃げ出してきて流浪の民となったのが、ジプシー。
性格は、con artist って書いてありますから、口先で相手を丸め込むタイプ
ですね。その割りに<説得>も<トリック>も持ってないのは納得がいかんが。Showman
とも書いてあって、たしかに持ち物はその系統ぢゃわい。
口癖は、「この私を見出すとは、あなたは何と賢いことか。私はグローリッシ
ュの書を直に読んでおり、そしてこの暗き夜を見通す目を持っている」てな感じ
か。よくわかりませんが、グローリッシュというのは古代の賢人か土地の名前だ
ろうと推察されています。
魔法系のまま行くんだったら、ボイリング・ブラッドを取るべきなんかなあ。
ダメージ自体は低いけど、じわじわ効くし、アーマー+9とか着てるサイバーな連
中にも効果的だから。
Spirit Medium を取ると、シナリオで詰まったときにとりあえず「精霊にお伺
いを立てよう」という美味しさはありますが、戦力的には大きく後退します。も
ちろん、オーロシュのレルム内でモンスターと対決するときは、すごく重宝する
技能ですが。
ロールプレイの指針としては、こいつは黙っていては負けでしょうね。口先で
相手を丸め込むように喋り続けなければ。たしかに魔法も使えますが、魔法を使
うことが目的なのではなく、魔法を相手に見せてびっくりさせてこちらの話にの
せてしまうのが、このジプシーの目的なのです。そこが、アイルの魔法使いやコ
アアースのシャーマンとの大きな違い。
ふう。ようやく基本セットの半分が終ったか。次は Jaz Fighter, 日本語版で
もジャズ・ファイター。
この人の背景説明はサイバー教皇領ということを反映してか、けっこーパンク
な文体で書かれています。hood-and-frocks という言葉で言及される連中が出て
くるのですが、これがサイバー司祭とかのことですね。frocks がやってきたせ
いでストリートは ice されてしまったそうです。
そうこうしているうちにサイバーウェアが供給され初め、sharp 達は chopshop
からパーツを買ってきて自らを強化し始めました。そして再び frocks 達がやっ
てきたとき、彼も「自分も frocks 達を打ち負かすために何かしなければ」と考
えたようです。彼はジャズを選び、リストガンを腕に埋め込みました。今度は彼
を見た frocks 達は go ape (気が狂うとかいう意味) してしまい、おそらく二
度と戻っては来ないだろう、と。よし、またストリートが面白くなった。もっと
もっと面白くするぞ。てな感じらしい。
性格は、乱暴です。乱暴なやつが好きだそうです。ジャズのせいで忍耐力も減
ってきてます。うーん、困ったやつだな。それでも、一応相手の言葉に耳を傾け
るぐらいは何とかできるらしい。あまり長くなければだけど。
口癖が「動く的はもっと面白いぜ」 いやあ、好きだなあ。こういうの。
持ち物の中のアヴロ PR II.V リストガンってのは、腕に埋め込むサイバーウ
ェアで、手首か掌に銃口が出て弾丸を発射します。3ラウンドしか撃てないって
のは前にも出たけど日本語版の誤訳ね。3点バーストしかできない銃です。重要
なことですが、ジャズを打たないと撃てません。結構不便そうだけど、ナイルや
ニッポンでは身体検査されても銃がバレないので、そういう点は重宝します。ま
た、リビングンランドに行っても紛失しなくてすむし。
クリーラー関節サポーターは、通常は何の役にも立ちませんが、プッシュして
走ったり物を持ち上げたりする際に歴然と差が出ます。そういうシーンがあるこ
とを祈りましょう。+5って結構でかい。スピードだったらショックが5ポイント
減るわけだし、パワーだったら2.5倍のものを持てる。ただしこれも、ジャズが
必要。
あと、日本語版では抜け落ちていますが、このテンプレートのサイバー係数は、
ジャズを打っていなければ9, ジャズを打った状態では10になります。精神力が7
というのがあれですが、それでもまだまだ行けますね。金貯めてサイバーウェア
埋め込んで行けば、最も成長しがいのあるテンプレートの一つになります。
ロールプレイの指針の方はいいよね。ラフに、乱暴に、行きましょう。
Intrepid Reporter, 日本語版のレポーターです。Intrepid というのは「勇敢
な」「大胆な」とかそういう意味。
インドネシアからの連絡が絶え、そしてニューヨークが一夜にして壊滅。さら
にはロンドンが、パリが。いったいなぜ。全世界の人々は、ポシビリティ戦争に
よって引き起こされた不安に襲われている。この状況を目にした彼女は、自ら戦
闘地域に赴き、真相を探ろうと決意しました。
真相を見つけたとき、彼女はあらゆる手段でそれを報道しようとします。衛星
中継が使えればラッキーですが、もっと原始的な手段に頼ることもあります。侵
略者達は、人々に正確な情報が伝わるのを妨げようとし、彼女の仕事は決して安
全なものではありません。しかし「人々には知る権利がある」というのが、彼女
を動かす原動力です。
ポシビリティ戦争が始まって以来、彼女は報道の客観性というものについて、
かなり現実に妥協しなければならなくなって来ています。誰もが大なり小なりこ
の戦争に関っており、そして向こうのサイドの連中は彼女を殺そうとしているの
ですから。
性格ですが、何かを求めているときには無愛想に、また弁舌巧みな論客に、と、
状況に応じていろいろ変ったりもするのですが、他人とオフレコで交渉する能力
にも長けているそうです。
口癖が「ペンが常に剣より強いとは限らないけど、少なくとも剣をどこに降り
おろすべきかを教えてあげることはできる」 うむ、正論。
まあどう見ても戦闘系ではないテンプレートですが、乗り物の運転とか、あと
やはり対人交渉に役立ちます。「リポーターがいれば街中でドンパチしても撮影
ということでごまかせる」という話もありまして、さすがにそこまでは無理でし
ょうが、とりあえずリポーターがいると警察との交渉も楽ではあります。往々に
して Torg では、コアアースの一般常識をわきまえていないPCばかりがパーティ
を組むことになりがちですので、リポーターみたいな人が一人いるといないでは
だいぶ違う。
説得がうまいということは、当然ストーリーテラーとしての役割も演じられる
ということです。グローリーを語るのに最適な人物です。ですので、ラヴァゴン
からは真っ先に狙われます。気をつけましょう。
戦闘が始まってしまったらどうしよう、ということも考えねばなりませんが、
挑発に3レベルぶちこむと結構すごい事ができます。舌を使って頑張りましょう。
英語版 Intrepid Reporter の JPEG 画像
次は National Hero, 日本語版の英雄的政治家です。
このテンプレートはおそらく小説の主人公の一人、アンドリュー・ジャクソン・
デッカーをモデルにしていると考えられています。この人は元大リーガーのピッ
チャーで、引退してから連邦議会に立候補して下院議員となったそうです。その
後いろいろあってストームナイトとして戦うことになるのですが、まあそれはそ
れ。
ともあれこのテンプレートも、なんか若くして国民的なヒーローだったようで
す。日本でいうと30年前の長島茂男というあたりでしょうか。で、その栄光がち
ょっと薄れてきたという頃、「政界に進出してみないか」というささやきが。
実はこの政界入りをそそのかした連中は、このヒーローを操り人形にしようと
企んでおりまして。ところが彼は当選した後も、自分の意思を貫き、自分の意志
で行動し始めました。対立候補の妨害を退け、彼の考えの一部が現実のものとな
りかけていたとき、ポシビリティ戦争が始まりました。
で、ここまででわかるとおり、このヒーローはアメリカ人であると暗黙のうち
に想定されているわけですが、まあそれが一番合うことは合います。この戦争の
渦中にあって、彼は、人々が希望を取り戻し、自らの運命を切り開いていくため
の手伝いをしようと考えています。自国以外の国々にも使節として出かけていき
ます。その理由の一つは、自分の祖国がまだ存在しているんだということを人々
に思い起こさせるためですが。
性格は、決断力に溢れ、かつ楽観的だそうです。なんかアメリカ人っぽいな。
で、自分の国の建国の理想というのを強く意識していて、今こそその理念に基づ
いて行動すべきだ、と考えているようです。あと、計算ずくで敢えてリスクに挑
み、それによって勝利を収めてきました。たんなる突撃野郎ではないということ
か。
口癖が「時代がヒーローを必要とするとき、ヒーローは現れる。しかしそれは、
時代が望む形のヒーローではないだろうが」 む、なんか含蓄がある。
この人の強さも、やっぱり外ヅラの良さでしょうか。地位はありますし、説得
にポイント入れれば交渉能力は高くなる。その一方で鎧も着てるしSMGも撃てる
し、そういう意味ではバランスの取れたテンプレートではある。
あと、宇宙船操縦というほとんど滅多に使わない技能も取れます。これ取った
ら、前歴を宇宙飛行士ということにすべきなんだろな。
今度は Obsessed Prodigy, 日本語版の天才科学者です。Obsessed というのは
「何かに取り付かれた」とか「強迫観念を持った」「悩める」とかそういう意味。
Prodigy というのは「神童」です。
このテンプレートも小説にモデルがいまして、ハチ・メイラ=2。カダンドラの
コズムから地球に危機を伝えにやってきた天才少女です。16歳にして3つの学位
を取り、次元工学を発展させてコズムヴァース理論を打ち立てたカダンドラの天
才科学者。
しかし、自分が作ったコズム間通信装置のせいでポシビリティ略奪者を呼び寄
せてしまい、カダンドラのコズムもポシビリティ戦争に巻き込まれました。カダ
ンドラはサイバーテクノロジーを駆使して戦い、なんとか侵略者達を追い返すこ
とに成功しますが、かなりの数の犠牲者を出します。彼女はこの戦争を自分のせ
いだと思い、以後重い自責の念にかられて生きることになります。後に作った次
元転移装置で地球に行くのを自ら志願したのも、この自責の念からです。
彼女は地球に来た後トルウィン達と合流し、ゴーントマンを倒すことに成功し
ます。このカダンドラというのは技術アクシオムが26で、ちょうどサイバー教皇
領と同じ。実はサイバー教皇領ってのが、カダンドラのリアリティを元にして作
られたわけですね。そういうわけで、この天才科学者のテンプレートも、サイバ
ー教皇領のリアリティということになっています。
この人は、さすがに神童と言うだけあって、幼い頃からずば抜けていたそうで
す。ですがそのために、本当の友人を作ることができなかった。周りには自分の
才能や研究目当ての人達ばかりで、たまに親しくなれそうな人が現れるとたちま
ち取り除かれてしまう。そんな子供時代を育ってきたらしい。
で、ずっと研究を生きがいにして生きてきたそうです。研究は裏切りませんか
ら。それでかなりの業績を上げてきました。ところがここにきてポシビリティ戦
争が勃発。周囲が全く新たな世界となってしまい、今までやってきた研究もこれ
に比べるとずいぶんちっぽけなものになってしまった。これは、この戦争がこれ
から自分の人生のキーとなるのかもしれない… と
性格は、とにかく頭の回転が速く、たまに自分の頭の良さに罪深さを感じてし
まうこともあると。その一方、物事を文字どおり受け取る、というのは、研究以
外の対人交渉にうぶだということなんでしょうな。ユーモアのセンスなどもよう
やく身につけ始めたばかりだそうです。
口癖は、どっちかつうとハチ・メイラ=2のセリフみたいな感じだ。"folds" と
いうのがよくわからないんですが、だいたいこんな感じかなあ。「コズム崩壊は
単なる理論に過ぎなかった。誰かがそれを私達に対しての攻撃に使い始めるまで
は」 もっとくだけた文体ではある。
日本製の SC Kyogo T11 オートライフルを持ってるので、実は基本セットのテ
ンプレート中では最強の火力を誇ります。敏捷度が低いので命中の方にちと難が
あるが。ちなみにこの銃は銃器戦闘技能で撃ちます。エネルギー兵器ではありま
せん。
チップウェアで何を取るか、てのが結構方向性を分けます。Torg は Shadowrun
と違って技能1レベルあたりの差が小さいので、できれば「技能無しでは使えな
い技能」に割り当てるのがよいのですが、たいていは普通の技能としても取れち
ゃうんだよねこのテンプレート。サイバーデッキ操作はジャックがないし、そう
すると宇宙船操縦ぐらいかなあ。Cyberpapacy Sourcebook があれば、Psychology
(心理学)とか、Cybertech(サイバーテック)とか、面白い技能があるんですが。
やっぱ、威圧のチップがないというのが痛い。
ロールプレイは、科学者らしく。科学のどの分野を選択するかも重要ですが。
あと、「罪の意識」を前面に押し出すと、割と目立てます。
英語版 Obsessed Prodigy の JPEG 画像
Realm Runner, 日本語版のレルム・ランナーです。これはたぶん小説の Tom
O'Malley をモデルにしているのではないかとい気がするのですが、定かでない。
Tom O'Malley は、イギリスの飛行機パイロットで、運び屋です。
とりあえずこの Realm Runner は、12歳の頃から「グリース・モンキー」と呼
ばれ、車や飛行機が大好きだったそうです。グリースってのはベアリングのとこ
ろに使う潤滑油ですね。
で、乗り物と共に人生を歩んできたわけですが、ここでポシビリティ戦争が始
まった。バギーもトラクターも、缶切りさえも働かなくなってしまった。ところ
が、彼女(英語版のイラストは女性なんです)がやるとなぜかちゃんと動く。ここ
にポシビリティ能力者としての片鱗が見えますな。
世の中は、運び屋としてのレルムランナーを求めていましたので、彼女もこの
新しい仕事に携わることになります。乗り物を動かして、妙なレルムの内部にま
で品物を運ぶわけです。最初の数回は普通に運ぶだけのまっとうな仕事で終わり
ましたが、そのうち仕事自体も妙なものになってきました。しかしまあ、世界全
体が妙になってきてる今日この頃ですから、気にすまい、と。
性格は、陽気で、困難に当っても easy going だそうだ。あまり物事を深刻に
受け取らないので、周りから妙な目で見られることも。しかし他人の誇りや体面
を保ってあげるのは厭いません。自分は結果を得ればよいのだから。
口癖は「だーいじょうぶ大丈夫、このバギーは今までこのスピードでも何事も
なかったんだから……わあっ」というもの。性格が見事に出てるな。
完全に運転手なテンプレートです。こういうキャラはえてして出番がなかった
りしますが、Torg にはチェイスのルールがあります。ですので、このテンプレ
ートを使うときには、マスターに「チェイスのシーンを入れてください」とお願
いしましょう。
言うまでもないことですが、飛行機操縦の技能は必ず取ること。基本セットに
付いているテンプレートの中では、飛行機操縦技能はこのテンプレートが最高に
なります。あとトリックも取っておきましょう。チェイスしながらのトリックっ
て、結構使い道があるものです。
ちと間が空きましたが、次は Soldier of Fortune, 日本語版の傭兵です。
この人、ルールブックにもあるとおり、小説に登場するクィン・セバスチャン
をモデルにしています。
彼はCIAとかそういうアメリカ政府機関のために働いてきた傭兵で、ジョナサ
ン・ウェルズ大統領代行(故人)がデッカーの次に信頼する人物だったらしい。で、
デッカーがリビングランドに赴いた後、ウェルズはクィンに、ニューヨークへ行
ってダグラス・アダムズ大統領の消息を探って来て欲しい、と依頼しました。と
ころが、実際に彼がニューヨークへ出発する前にウェルズは何者かによって暗殺
され、デニス・クォーターメインが新大統領となります。クォーターメインは暗
殺犯をデッカーと断定し、今度はクォーターメインに「デッカー逮捕」を命じま
す。もちろんこれは濡れ衣なわけで、ここから一悶着あるわけですが…
とは言っても、このテンプレートの傭兵は、さすがにクィンとはちと異なる背
景になっています。
この人は、ポシビリティ戦争勃発当時、アフリカの小国の内戦の渦中にいたそ
うです。この手の事例は綺麗ごとですまないのが普通ですが、彼もまた自分の倫
理感とミッションとの相克に悩み、結局雇い主から解雇されてしまいます。
で、今度はエジプトで戦争が起ったらしい、という話を聞き、エジプトにやっ
てきます。ところが、エジプトの様相は想像を絶するあやしさ。ファラオが復活
し、人々は4000年前の宗教を崇め、軍隊は50年前の武器で戦っている。
彼はさっそく悪のファラオ達を相手に戦い始めますが、さすがに巨大なナイル
帝国相手に彼一人では太刀打ちできません。そこでいったん撤退し、勝ち目のあ
る戦線を求めてポシビリティ戦争各地を転戦することになりました。
で、今に至るわけです。
性格は、あまり他人を信用せず、警戒を怠らない。というのも、生き残るため
にそれが必要だったからです。とにかく生存率をアップさせる方向に行動パター
ンが出来上がっているらしい。
Quote が、これもまた訳すのが非常に難しいのですが、友人Mのアドバイスを
受けてこんな感じなんじゃないかというのが「言い訳はやめな、年貢の納め時だ」
まあ戦闘系のテンプレートですので、そういう人です。もともと耐久力が高い
ので、さらに防弾チョッキなど着るとかなり強くなります。銃も重火器も扱うが
うまいし、戦車も戦闘機もなんとか動かせる。まあ傭兵だから当然ではある。
傭兵関係の本って割と出ているので、読むとロールプレイの参考になるかもし
れない。みーはーなところだとエリア88とかになってしまうかもしれんが、まあ
それでも悪くない。
さあ、基本セットのテンプレート中でもひときわ異彩を放つ Renegade Edeinos,
日本語版のエディーノスです。
Renegade というのは「反逆した」という意味で、つまりバラク・カーに逆ら
って地球人側についてしまった、というわけです。とりあえず "Renegade" をつ
けると簡単にテンプレートができてしまう、という話もありまして、たとえば、
Renegade Cyberpriest とか。
ところで、このテンプレートにも小説のモデルがいまして、タル・トゥと言う
んですが。ニューヨーク市警のリック・アドラー巡査が恐竜に襲われたニューヨ
ークから脱出する際に、彼を助けて一緒についてきたトカゲ君です。後にデッカ
ー達がリビングランドへと潜入する際に心強い味方となります。猫を肩に載せて
つれて歩いてるところがおしゃれ。
と言っても、我々地球人にはエディーノスはやはり区別が難しいのか、どのエ
ディーノスを見てもあまり経歴は変わらないように見える…
さて背景ですが、
このエディーノスは、ゴタックに命じられてコアアースの偵察に出かけたのが
反逆にきっかけだったそうだ。バラク・カーの命令を受けた他の部族が、地球人
の村を包囲して、食糧を遮断して人々を兵糧攻めにしていたのを見てしまった。
我々から見ると「エディーノスにしては何と頭を使った」とか思うが、当のエデ
ィーノスにしてみると「戦いとは興奮を感じるためのものではないのか。興奮を
感じずただ相手を殺すための戦争とは何たることか」と、怒り心頭に達するもの
だったらしい。
さらにゴタックは、地球人から奪ってきたライフルを彼に渡し、これを使えと
まで言い出した。混乱した彼は、オプタントのところにいってどうしたらいいか
と相談します。ところがオプタントはと言うと、彼を危険分子とみなし、ことも
あろうにラヴァゴンを呼んでしまった。
その場をなんとか逃げ出した彼は、追われ追われてついにはリビングランドか
らも追い出され、そして今に至ります。最近ではアメリカ人のガイドとかもやっ
てるとか書いてあるが。
性格は、まあ、典型的なエディーノスですね。人生が与えてくれる感覚を全て、
それが良いものであれ悪いものであれ、最大限に感じ取ろうとします。コアアー
スの連中は自己抑制が強すぎ、もっと自分を開放しなくちゃいかん、と言いつづ
けているようだ。しかしそれはそれとして、コアアースはリビングランドにない
新たな刺激に満ちているので、これもまたとても楽しい。ひょっとすると、楽し
いからストームナイトやってるやつなのかも。
Quote が「なぜ君達は、その箱を使って戦いの場面を見てばかりいるのだ。自
分で戦おうと思わないのか」というもの。当然この箱ってのはテレビのことです。
テレビという概念を理解するには矛盾チェックが必要。
耐久力が14あり、だいたいタフ・ヒーローと双璧をなします。ただし、ジャカ
ットは教義上防具を付けられません。防具をつけると痛みを感じられなくなって
しまうから、生きている鎧でもダメでしょう。
フロクトの槍はそれほど強いわけではないので、やはり奇跡がトカゲ君の強さ
を決めることになるでしょう。リビングランド・ソースブックがあるとかなりパ
ワーアップします。ただ、インテンス・フィアの奇跡は強力すぎるため、マスタ
ーの側から見るとこれはあまりストームナイトに持っていて欲しくない。アニマ
ル・レイジぐらいで妥協してもらえませんかねえ(あれもあれで極道な奇跡だが)。
技能としては、トリックを取っておきたい。多人数を擁しての戦術には頭が回
らないけど、目端を利かせて一人でトリックするのはOKですので、その辺で「決
してエディーノスは馬鹿なわけではない」という点をアピールします。ただ、挑
発に極めて弱いのは、これはどうしようもないですね。
今度は Tough Hero、日本語版でもタフ・ヒーローです。
背景ですが、たいしたことは書いてないです。Jaz Fighter のときみたいに、
単語がスランギーでよい。日本語版のイラストは妙に小綺麗なヒーローになって
ますが、英語版のタフ・ヒーローのイラストは、なかなかワイルドなやつです。
背景を読むと、ストリートへの執着が感じられる。
スランギーなので、実は書いてある内容よりも文体の雰囲気の方が大事なんで
すが、うまく説明できない、無念。とりあえず大筋だけ言うと
ストリートには Scum と Joe がいるみたいです。Scum というのはクズとかダ
ニとかですね。Joe の方は一般市民なんだろか。
で、sun-loving Pharaoh -- メビウスのことですね、こいつがやってきてから、
ストリートには scum ばかりがはびこるようになってしまいました。ショックト
ルーパーどもも同類です。
このヒーローも、なんとか scum を叩きつぶすのですが、その度に連中は勢力
を盛り返してやがて再びやってきます。この繰り返し。
このままじゃあ埒があかない。それはわかってるんだが、かと言って自分がや
めてしまっては、scum どもが勝ってしまう。だから今夜もストリートを掃除し
に出かけて行くんだ〜
みたいな感じですか。
性格は、シニカルでタフらしい。心臓が黄金でできている、という噂もあるぐ
らい。彼の元秘書(そんなんいたもんだ)がこの心臓についてなんか言ってるんだ
が、これどう説明したものかな。
Quote がふるってて、「すまんな、あんちゃん、そのお顔がとーってもかわい
いもんだから、つい俺の拳もぶちあたっちゃったってわけよ」みたいな。もちろ
んこれは、相手を殴り倒した後のセリフです。
他にも、38口径リボルバーを持っているんですが、「ときには弾を込めること
だってある」と書かれてまして… つまり、通常は弾を込めてさえもおらず、撃
つことなどあるわけがない、という。
いいよなあ、このテンプレートの説明。
とにかくタフなやつです。耐久力ではエディーノスと同じですが、さらにこの
上防具を着込むことも許されます。防弾チョッキとか着ようものなら、恐竜に噛
まれても死なない。
シナリオコストはややきついと思うかもしれませんが、強力な敵が出てくるシ
ナリオだったらダメージの打ち消しに使わずにポシビリティを使わずに済む分、
楽です。この傾向は何幕もあるような長丁場のシナリオで顕著になり、Operation:
Hard Sell とか City of Demons などだと他のPCよりかなり有利かも。(どっち
もナイルでないところが何だが)
威圧がわりと得意なので、ショックトルーパーの機関銃の掃射を受けてもまっ
たくひるまず、相手の目を見据えてじりっじりっとにじりよっていくとか。その
他のアクションでも、とにかく体を張ったロールが肝要です。
Story Tellor, 日本語版では語り部、なかなか難しいテンプレートではありま
すが、とにかく紹介。
背景ですが、子供の頃はお話が得意でなかったそうだ。シャーマンが語る物語
を聞くのも楽しくなかったと言うから、北米インディアンの出身だったのだろう
な。
ところがある日、風や水のささやきかける声を聞き、それから物語に目覚めた
のだそうだ。それで、方々を旅して精霊たちの語る話を聞いて集め、それを人々
に語り伝える仕事を始めた、と。
やがて、風が「嵐の訪れ」を告げます。言うまでもなくこれは、ポシビリティ
戦争のことです。そして戦争が始まったとき、彼女は自分の果たすべき役割を知
ります。すなわち、物語を語り伝えることで、人々に希望を広めると。
性格は、雄弁で情感あふれる話し手だそうだ。話すことによって人々を楽しま
せる技に長けている。「良い物語はどれも重要な真実を含んでいる」というのが
信条らしい。
Quote が「今とは全然違う時代、これはその時代のお話…」だそうで、物語を
始めるときの冒頭の文句ですな。
で、結構ロールプレイが難しいんだが。一応魅了がタグだけど、説得を高くで
きるかっつーとレポーターに負けちゃうんだよね。The law of Glory ってのも
あるし。
で、考えたんだが。とりあえず信教(faith)を取る。すると、リビングランド
では祈念(focus)がなくても何人か信者がいれば奇跡を起こせる(信者数の基本値
を祈念技能値として用いる)。そこで、精霊とお話する奇跡を取っておいて、そ
れで風だの水だのから本当に物語を聞いてしまう、とか。成功確率はメチャ低い
んだが、まあそうだな、ここぞという時に使えば。
あとは、まあ、いかにもディスコネクトしそうなものをたくさん持ってるので、
そういう方向に走ると loony 的プレイには楽しいかも。それでも、カリスマ系
が高いテンプレートって実は貴重なので、レポーターもディレッタントもいない
パーティではありがたがられます。
基本セットのテンプレートも終わりが近づいてきましたが、今度は Werewolf,
日本語版の狼男です。
この狼男、小説のカーストをモデルにしていることは確実と見られています。
彼は小説中ではトルウィンと並ぶ最重要主人公の一人で、特異な経歴を持ってい
ます。彼はもともとゴーントマン直属のストーマー・ハンターで、トルウィン抹
殺の命を受けてオーロシュから北米に送り込まれました。しかしその後ゴーント
マンを裏切り、ストームナイトとして彼女らと共に戦う道を選びます。
実はさらにその上にとんでもない設定があり、さすがにこれをPC用のストーム
ナイトとして使うには難がありすぎ。というわけで、テンプレートの狼男は、経
歴も変わっています。
というわけで背景ですが、もともとビクトリア人の兵士で、ガイアのコズムの
新大陸(コアアースのアメリカ大陸に相当)でモンスターと戦っていたそうです。
で、ある日パトロールをしていたところ、シェイプシフター達によって待ち伏せ
を受けました。なんとか銀の弾丸で追い払うことに成功しましたが、パトロール
隊のうち二人が殺され、彼自身を含む五人が負傷しました。二人の死体はただち
に焼かれ、負傷した後の四人は従軍牧師の指示に従って殺されました。彼だけは
どうやら獣化の呪いを免れたようだったため、助かりました。
しかし一ヶ月後、彼は自分が狼に変身してしまうことに気付きます。おそらく
怪我をするかなにかして変身してしまったのでしょう。そのとき周囲に誰も他人
がいなかったのは幸いでした。
とは言え、ビクトリア人の社会は狼男を許容しません。このことが知れれば、
モンスターハンター達が彼を追い詰め、殺してしまうでしょう。そういうわけで、
彼はもっとビクトリア人のいない土地へと逃れることにしました。最近発見され
たばかりの「地球」という世界の植民地がふさわしかろう、というわけで、コア
アースへやってきたわけです。
性格は、名誉と勇敢さを重んじるビクトリア人です。軍隊時代の規律を未だに
守っています。しかしそれは人間形態の時の話であり、狼に変身してしまうと話
は別。そして狼の精神は次第に彼の人間としての精神に影響を与えている、とも
書いてある。
Quote が、「残酷さというのは、私がたいへん良く知っている事柄ですよ。あ
なたがご想像できるよりはるかに」とかいうもの。Sir がついてて言葉遣いその
ものは丁寧なんです。
うーん。狼男です。撃たれても切られても怪我をしないので、はっきり言って
強いです。まあ、オーロシュ以外の全ての場所で矛盾、というのはありますが。
弱点は、狼形態のときの威圧の弱さにあります。遭遇ラインで「悪漢 : 威嚇/
威圧」が出たら注意しましょう。カードを3〜4枚ごっそり持っていかれてしまい
ます。とは言っても、そうなってしまっては積極防御したところで焼け石に水な
ので、先に相手を倒すか、潔くあきらめましょう。ちなみに挑発にも弱いです。
変身したとき服がどうなるか、というのは、英語版が出た当初から言われつづ
けている謎ではあります。Orrorsh Sourcebook には、狼男が服を破って変身し
ているイラストが載ってるので、やっぱり破れるんでしょうねえ。
基本ルール最後のテンプレートは、Vampyre Hunter, 吸血鬼ハンターですね。
このテンプレートもジプシー同様 Orrorsh Sourcebook で変更が加えられまし
て、魔法技能を取らなければ research 技能を取れることになりました。たしか
にオーロシュでのアドベンチャーにはそっちのが役に立つ。
背景ですが、この人は子供時代に、姉(か兄)をバンパイア(またはそれに類す
るアンデッド)に殺されているようです。それ以来この人は、古い神話や伝承を
読み漁り、アンデッドについて学び始めたみたい。とは言っても、この人は合理
的な人で、システマティックかつ分析的な態度でもって発見したことをつなぎあ
わせ、バンパイアに対抗する武器を磨いていったようだ。
やがて、オクスフォードのホルグローム大学というところに入学します。この
大学は科学に重きを置いた大学で、アンデッドのことを研究しているとかいうと
クラスメートにバカにされていたようだ。ところが、大学の学寮長がグールに殺
されるという事件が発生し、これが彼のアンデッド専門家としての輝かしいデビ
ューとなります。
性格は、鋭い思考力を備えており、理性を武器にモンスターと対峙するタイプ
です。あやふやな推測で物を言うような連中はお呼びでない。また彼は、いつの
日か自分の前に、バンパイアと化した姉が現れるのではないか、と、潜在的な恐
怖を抱いています。
Quote が「結論とは、肖像画のようなものである。そのあらゆる細部は正確に
描かれねばならない」というもの。なかなか、理性派ですな。
この人は、知覚系の技能がずらーっと並んでることからわかるように、対物情
報収集系の人です。犯罪現場を捜査し、証拠を分析し、古文書を解読し、足跡を
追跡し、モンスターを追い詰めます。ときには感知魔法を使うこともあります。
(呪文を唱えられなくても感知魔法が役に立つことはあります)
ひとたび戦闘に入ってしまうと、あまり力にはなりません。銀の弾丸と、あと
トリックと威圧で戦うぐらいですか。
ちなみに、魔法知識の12ポイントはもらえませんのであしからず。つまり、ス
タート時には呪文を憶えられません。魔法知識を取れるのは、主要技能(タグ)に
魔法技能のいずれかを取った場合のみです。
このテンプレートは、小説版の中心人物、タンクレッド家のトルウィンをモデ
ルにしています。彼女の経歴などはアイル・ソースブックに詳しい。
500年前にユーソリオンがアイルに侵攻したとき、巨龍 Carredon と戦って殺
され、仲間のセンドのグループパワーによってその魂が転生すべく送り出されま
した。そして500年後、ポシビリティ戦争始まって間もない地球で、交通事故で
脳死状態となった地球人女性ウェンディ・ミラーの肉体に転生してよみがえりま
す。
その後、ブライス神父やデッカー、Hachi Mara-2、それにカーストらと行動を
共にします。まずはグランドキャニオンで Carredon と再び対決してこれを倒し、
続いてはオーロシュに乗り込みゴーントマンと戦う。最後にはアイルにやってき
てユーソリオン/ジャン・マルロー二人を相手にするわけですが、その結末は皆
さんご存知の通り。
さて背景。さすがに500年間死んでいて転生した、という背景はPC用ストーム
ナイトには使えないだろう、とか思ってたら、やるなあ。上の通りの背景だぜ。
もともとこの人はアイルの領主に仕えるエリート騎士の一人だったそうです。
ユーソリオンが侵攻してきたとき、勇敢に戦いましたが、負けてしまいまい、息
絶えます。最期の瞬間をおぼろげながら憶えているらしい。
ところが、その後どこか別の世界で復活します。今いつなのか、そしてここが
どこなのかはわからなかったけれど、この世界がユーソリオンのような侵略者の
攻撃を受けているのだ、ということはわかりました。おそらく神が、もう一度戦
うチャンスを与えてくれたのでしょう。
周囲の状況がわかってくるにつれ、自分の故郷であるアイル自身もこの世界に
侵略をしかけていることがわかりました。そこでは何か激変が起こっているらし
い。いつの日かアイルに帰り、アイルの人々を助けることになるでしょう。ちょ
うど今地球の人々を助けているように。
性格ですが、戦闘においては自信にあふれ、リーダーシップを発揮します。が、
剣を下げている間はちょっと自分に自信がなくなるらしい。やや陰気ではありま
すが、自分を信頼している人々に囲まれているときは温かい面も見せます。
Quote が、「我らの使命に対する信念を捨ててはならない。そうでなければ、
最初の戦いで我らは破れるであろう!」 部下に対する演説でしょうな。
背景も性格もトルウィンそのままなので、"Storm Knights", "Dark Realm" の
小説が一番ロールプレイの役に立つ。一行がゴーントマンを倒したものの大きな
痛手を負い意気消沈しているところで、ドワーフ達に鞭打って奮い立たせるとこ
ろとか。とにかく commanding な人です。積極的にパーティのリーダーシップを
取っていきたい。
なんですが、能力的にはどうかと言うと、うむ、トルウィンに比べると見劣り
するのう。知力系の技能が全然取れなくて、特に意志力とか威圧とか取れないの
はちと。仕方がないから、部下を威嚇して働かせるのかなあ。
鎧は比較的厚い方だし、まあ剣も拳銃並のパワーはあるので、戦闘時には前衛
を務められます。あと威嚇だな(ニッとか)。しかし威圧に弱い…
あと、パラディンなんだから名誉1ポイントぐらいは与えてもよいのでわ、と
いう説もあります。マスターと相談しましょう。生まれの魔法技能ももらえても
いいはずではある。
written by nishio@io.com