そこで、つうわけで、それぞれのテンプレートが英語版ではどんな感じなのか、
大まかなところの紹介を。
もちろん、これを使わなければいけない、というわけではありません。が、
プレイを初めてすぐにキャラの性格を肉付けするのは難しい場合もありますので、
そういう場合に参考にすると良いでしょう。
今回からこのテンプレート紹介もアイル編に移ります。
最初は Dwarf Tunnel Fighter, 日本語版のドワーフのトンネル戦士。
このドワーフの氏族(clan)は、戦士として長く気高い伝統を持っていたそうで
す。祖先達は巨人戦争と王冠戦争の両方において剣をとり、知略でもって狭間の
地(Land Between)を侵略から護りました。しかし不幸にして祖先達は、外からの
侵略に対しては防備を固めていましたが、内部からの裏切りに注意を払うことを
忘れていました。ヴァレス家の奴隷狩りによって、彼らの氏族も大きなダメージ
を受けたのです。
このドワーフは、頭の回りと技能、そしてトンネルについての知識のために、
なんとかヴァレス家の奴隷狩りを逃れることができました。そして、狭間の地に
住む仲間を護るため、トンネル・ファイターを組織します。
ヴァレス家初めとする敵との戦いを何度も繰り返しているうちに、「地球のレ
ルムにてヴァレス家に対する反乱が起こっている」という噂を耳にします。これ
が、小説/アイル・ソースブックに出てくる Gutterby の反乱です。そこで彼は、
地球へ行ってこの反乱に身を投じることを決意しました。メールシュトローム・
ブリッジに襲撃をかけ、敵の山を潜り抜けてオクスフォードに降り立ったときに
は、一緒に来た仲間はみな倒れ、彼一人になっていました。
その後、この奇妙な土地で新しい仲間と武器を集め、彼は暗黒に魂を売ったド
ワーフ達との戦いを続けています。彼は、アーディネイが本当に善に立ち戻った
とは信じていませんが、少なくともヴァレス家は光の女王に敵対しているわけで
すから、彼女と共に戦う理由は十分にあります。
性格は、ゲリラ戦のエキスパートで、敵に絶対に情けを見せないのだそうです。
Quote が「ヴァレス家は俺の頭に値段を打った(奴隷にする、の意味)、しかしそ
の代金は、やってきたやつの命だぜ」みたいな感じ。実は英語版のイラストは女
性だったりしますが、まあええだろ。
持ち物に「催涙ガス」ってのがありますね。これ英語版では Can of Mace と
なってます。メイスの缶詰ぢゃないですよ。"Mace" という名前の催涙ガスが実
在して、女性の護身用スプレー(襲われた時に相手の顔に吹きつける)として売ら
れているんです。ファンタジーRPG によく出てくるメイスと掛けたわけですね。
催涙ガスについてのルールってありませんが、とりあえず鎧は無効、ということ
で判定すればよいかも。何ラウンドかその付近にガスが漂うことにするともっと
良いな。遠隔矛盾だが。
ヘルメット+3、てのも、謎っちゃあ謎だよねえ。命中部位のルールって Torg
には無いから。まあ、急所攻撃で頭を狙われたときも+3の防御は付く、と考える
か。あるいは、ディスコネクトしてケヴラーが使えなくなっても、ヘルメットの
+3だけは残る、と考えるべきか。
全体として、見るからに4-ケースの塊、という感じのテンプレートですが、そ
こが Torg の醍醐味。ばしばし切れて、ディスコネクトのロールプレイを。
今度は Dwarf Engineer, 日本語版のドワーフのエンジニアです。
ヴァレス家の奴隷狩り部隊がこのドワーフを捕まえたとき、彼はまだほんの若
僧だったそうです。とは言っても、ドワーフの若僧だから何歳だか知れたものじ
ゃないな。とにかく、狭間の地(Land Between)の家から連れ去られ、奴隷として
働かされることになります。彼は機械に適性があると判断されたことから、農場
の機械(多分水車とか風車とか馬車とかだろう)の修理をさせられることになりま
した。
ヴァレス家のドワーフ達は過酷な主人で、彼の毎日もかなり辛いものでした。
しかし、地球への侵略が始まってすぐ、Gutterby に率いられた奴隷ドワーフ達
が反乱を起こしている、という噂が耳に入ります。説明文によると、Gutterby
は彼の氏族の長老(elder)なのだそうだが、この箇所には以前から疑念が提示さ
れている。
とにかく、彼も自らこの高貴な戦いに身を投じたいと欲します。ちょうど折り
良く彼の前に、剣の谷行きの軍需物資を満載した馬車が。彼はこの荷物の中に隠
れて潜り込み、アーディネイ城のブリッジを超えて地球へと降り立つことに成功
します。
地球という新しいコズムは、彼にとっても驚きの連続でした。アーディネイの
突然の変心を彼はまだ信じることができませんが、とりあえず状況は悪くありま
せん。彼は何としても Gutterby と接触し、彼を援助したいと考えています。と
ころが、そう固く誓っていても、ついつい“魅力的な機械”を買ってお金をなく
してしまうのだそうだ。
性格。奴隷としての生活のために、シニカルなものの見方をするようになって
しまったらしい。人間(およびドワーフ)よりも機械の方がずっと信頼できる。し
かし、ドワーフの反乱が彼に生きる目的を与えました。今やヴァレス家、そして
ヴァレス家を援助する全ての者と戦うのが、彼の生きる目的です。
Quote が「爆発しないじゃと? ふうむおそらく、ちょっとした調整が必要なん
じゃろうなぁ……これじゃっ」 この Quote を言い終った次の瞬間、どどーん
なんだろうなあ。
Mind (知力) の高いドワーフ! うむ、やっぱこれだろう。とにかく頑固なんだ
ろうな。威圧を3レベルとって、100歳にも達してないような若僧どもを次々に凍
り付かせていくのだ。
他には鍵開けとか手品とか取れるので、そういうシーフ系のこともできる。も
ちろん隠れ身は取れないわけだが、そういう機械いじりの得意なやつが一人いる
と何かと便利だろう。
あと、間合い(Maneuver)もなぜか取れる。ナイルのテンプレートって全然これ
を取れるのがいなかったのに、アイルはみんな取れてしまい、謎ではある。単に
デザイナーの考え方の違いだろうか。とは言え、相手の足元をちょろちょろする
ドワーフってのは、それはそれで絵になるかもしらん。
背景や性格の説明で、機械いじりについてあまり触れられていないのが残念で
はあるよな。おそらくそれが性格付けの焦点になるので、何か考えたい。
スキーやら何やらで間が空きましたが、今度は Elf Monk, 日本語版のエルフ
のモンクです。はっきり言って、マンチキンなテンプレートです。マスター要注
意。
このモンクは、光と闇の間で中立を守っているエルフ達の中にあって、最初に
この戦いに身を投じたエルミイルのモンクの一人、ということになっています。
実際のところ、最初は、彼自身地球へやってきて戦うことにはあまり乗り気でな
かったようです。しかし、エスター信者達が地球へ赴いて闇の勢力に加わってい
るのを見て、エルミイルの司祭達も彼らを止めなければならないと悟りました。
そしてこのモンク達が送り込まれてきたわけです。
彼らエルミイル信徒達は、アイルのレルムに散らばり、エスター信徒達を見つ
けだして彼らの暴挙を止めることを目的としています。必要とあれば、力ずくで
でもです。そして同時に、自分達の素性を明かしてはならないことになっていま
す。
しかし、地球へ来てから彼は、ポシビリティ戦争で正義の側で戦っている者た
ちの気高さを目にし、考え方を変えつつあります。この500年、ユーソリオンと
悪の勢力が力をつけてきた間エルフ達がなにもしてこなかったのは、大いなる過
ちだったのではないか。今からでもこの過ちを正すべきではないか、と。
パーソナリティですが、背が高く、考え込むよりも体を動かすタイプらしい。
宗教ってのはちょっとした違いでひどい議論が起こるものですが、そういう議論
を収める一番いい方法は狙いすました杖の一撃、なのだそうだ。うううむ。
Quote が「エスター信者との間に平和はない。やつらは、君に理解できないほ
ど堕落した行動で、彼らの名を汚している」というもの。
えーと、まずマスター向けのアドバイスですが、絶対に“反応(Reaction)”の
奥義(discipline)を取らせてはなりません。マンチキンなプレイヤーだと、反応
3レベルと<回避>3レベルを取って、キャラクタ作成時から回避技能値23とかふざ
けたことを言い始めます。他にもエルフ奥義(Elven Discipline)はマンチーなも
のが多いので、このテンプレートを許可するならばマスターは注意を怠ってはな
りません。
それから奇跡だ奇跡。ラス・オブ・ゴッドとかインフェルノとか、ちょっと許
しがたい奇跡が並んでいます。こういった奇跡はできれば取らせないのが一番。
取らせてしまった場合には、ポシビリティは全て打ち消す、カードは集中的に取
り上げる、とかしないといかん。
他にも、エルフのパッケージってのも割とマンチキンなので、気を付けましょ
う。正式にはやっぱりマジック8以下で矛盾、ということになっているようです
が、やっぱりエルフが有利すぎると思うので、プレイヤーと話し合った上で「ア
イル以外の全リアリティで矛盾」ということにしても良いかとは思います。
プレイヤーへのアドバイスとしては、やっぱり間合い(maneuver)を伸ばすのが
楽しそうではある。威嚇が取れないのが残念なところだな。
テンプレート紹介の続き。今回は Elf Mage, 日本語版のエルフの魔法使いで
す。
このエルフは、エルヴェイムの魔法使いの塔で数十年を過ごし、エルフや他の
種族の魔法の技を身につけたようです。彼は、完璧な魔法使いとなるためには、
この世に存在するあらゆる技を知らなければならない、と考えており、いろんな
ことを知識として身につけます。そして、地球への侵略が始まる少し前に、「も
はやこのアイルの円盤世界には学ぶべきことはない」と考えるに至りました。
それでもって彼は大胆にも、エルヴァイムから抜け出て剣の谷に至り、ブリッ
ジを下って地球へとやってきました。そこには、迷信(たぶん科学のことだろう)
が幅を効かせ、つい最近魔法が復活したばかりの奇妙なレルムが広がっていまし
た。まさに、彼に学んでくれといわんばかりの情報の宝庫。ところが、アイルの
侵略者達は、この世界の原住民を殺して回っており、彼自身が人々と話すことさ
え困難な状況。というわけで、侵略軍を止めることにしたらしい。
有能な魔法使いというのは決して秘密を他人に明かさないものだそうで、彼も
そうした一人です。特に、エルフがどこでどのように生きているか、ということ
については、何があっても漏らしたりしないそうだ。
性格は、すごく詮索好きで、他の魔法使いが会話しているのを見るとそれにく
ちばしを突っ込まずにはいられないらしい。しかし自分自身の秘密は絶対漏らさ
ないので、情報交換は往々にして一方的になってしまうのだそうだ。まるで「情
報のブラックホール」と言われるどこぞの国のよう。
Quote が「いや、ちがう、指をこうやってだな… ううむ、そう、たしかにそ
れでも基本的には同じ結果になる。しかし、私のやり方のほうが爆発が遥かに見
栄えがよくなるはずだ」というもの。なんかマニアックなやつだな。
D&D のエルフのようなやつです。魔法使いとは言っても魔法技能が2つしかな
く、能力値自体もそんなに高いわけではない。しかも取れる魔法技能というのが
感知魔法と創造魔法で、一番攻撃系の少ない魔法技能。
だから、この魔法使いがマンチキンに走れるかどうかは、ほとんど「生まれの
魔法」のサイコロで決まると言ってよい。がんばって14以上を出せば移送魔法が
取れる。さすがに変成魔法を取れる確率は4%以下だが。
D&D のエルフ、と言ったのは、敏捷度が高くて、いい剣も持っているので、白
兵戦になっても割と戦える、という点です。もちろん「鎧がない」という大きな
欠点も持ち合わせていますので、器用貧乏キャラの美味しさを存分に味わえます。
パッケージもあまり極悪でないのが良い。さらに素晴らしいことに、知力にパ
ッケージがついてますよね。呪文を唱えて1を出した場合は、まずディスコネク
トして知力が下がった後に、反作用がやって来ます。
そんなわけで、魔法使い系テンプレートの中では比較的おとなしいやつです。
今度は Giant Priest, 日本語版のジャイアントの司祭です。これまたひっじ
ょーにマンチキンなテンプレートです。マスターは注意。
なお、英語版のイラストは、女性だったりします。ううむ。
このジャイアントはもちろん下アイル(Lower Aysle)で生まれ育ったわけです
が、小さい頃から上アイル(Upper Aysle)とそこに住む奇妙な生き物達の話を聞
いていました。それで興味を持って、大きくなってから上アイルへと出かけたの
だそうです。ところがそこで彼女は、なぜか上アイルの住人達に攻撃され、追い
返されてしまいます。
考えてみれば当たり前の話で、下アイルからジャイアントがのぼってくれば誰
だって怖くて攻撃仕掛けるわな。ところが彼女にとってはいたくショック。その
後、自分達ジャイアントの暴力的な性質が人々を怖がらせているのだ、というこ
とを知ります。それでも小さい人々と話をしたかった彼女は、自らの破壊的衝動
をコントロールしなければならないと決意。ユゴール教団の門を叩きます。そし
て気がついてみるといつのまにか司祭にまでなっていました。
この頃になると、下アイルでも彼女は疎んじられるようになりましたが(ユゴ
ールはあまり人気がない)、上アイルで楽しみを見出すようになりました。そい
でもって地球への侵略が始まったとき、今度は「地球とかいうところにも奇妙な
人々がいるらしい」と考え、地球に来ることにしたらしい。ジャイアントの標準
的基準からいっても、ちょっと外れたやつとしか言い様がないなこれわ。
ところがブリッジを降りて地球にやって来てみると、アイルの軍勢はみんな暗
黒面に落ち込んでしまったようで、破壊と殺戮に勤しんでいる。一度はブリッジ
を逆戻りしてアイルのコズムに帰ろうかとも考えましたが、彼らを止めることこ
そユゴールの教えであると考え直します。
そういうわけで、彼女は、暗黒の勢力の兵士達に中庸を諭すことにしました。
たとえ、連中の頭をかち割って、脳味噌の中に直接その教えを押し込むことにな
っても(この辺がまだジャイアント)。
性格ですが、新しいこと、普通でないことに惹かれるそうです。で、気まぐれ
な破壊はそうした新しい知識の元を台無しにしてしまうので、嫌いだそうだ。
Quote が、「今度目覚めたらお前は、ユゴールの女祭の前では剣を鞘から抜い
てはならない、という教訓を学んでいるだろう」とかなんかそういう感じの意味。
はい、このテンプレートについても、マスターへの注意から始めましょう。ま
ず第一の忠告ですが、このテンプレートをプレイヤーに与えずにすむ場合には、
そうした方がマッチベターです。
不幸にして与えてしまった場合は、使える奇跡を厳重に制限します。実はルー
ルブックには「奇跡はプレイヤーが選んで良い」とは書いていませんので、マス
ターが選んで与えることにしても構いません。インフェルノとラス・オブ・ゴッ
ドは最後まで与えない方が良いです。
プレイヤーの立場からしますと、奇跡が使えなくてもこの筋力と耐久力は破壊
的です。アーマーもダメージ基本値も19ですからねえ。問題は敏捷度がとても低
いことで、往々にして「普通はハズレ、命中すれば即死」という、マスターにと
ってはNPCのダメージ管理がとても楽な戦闘になりがちです。まあその方が、特
徴が出て面白いでしょう。
Giant Bruiser, 日本語版のジャイアントの暴れ者、これもなかなか激しいテ
ンプレートです。
このジャイアントは、シャムカットの出身なのだそうですが、地球侵攻のちょ
っと前にアーディネイの接触を受けたそうです。征服されるのを待っている新た
なコズム、という考えは魅力的で、彼も彼の仲間達も喜んで侵略軍に参加し、ブ
リッジを下ってグラスゴーへと降り立ちました。
ところが最初の戦闘で彼は仲間からはぐれてしまいます。で、仲間を探してい
る間にマクダーモットというコアアース人と知り合います。マクダーモットは彼
に食べ物と寝泊まりする場所を提供し、その代わり彼はマクダーモットが指差す
連中をやっつけました。結構、乱暴ながらも楽しい日々だったようで、feasting
on valuable food (it was encased in little suits of armor) とか書いてあ
るから人間も食ってたんだろな。
ところが、ある日ジャイアントの団体さんがやってきて、彼の見たところでは
ポルヤのジャイアントのようでしたが、こいつらが彼を殴り倒し、マクダーモッ
トを殺してしまいます。なんとか連中の後をつけた彼は、こいつらがアイルの侵
略軍の一員であることを発見します。
ここに至り彼も、「他のコズムを侵略するというのは悪いことだ」と考えるよ
うになります。そういう侵略に荷担するジャイアント悪いやつです。彼は棍棒と、
マクダーモットが残してくれた(多分ジャイアント用に改造した)特別製の銃を手
に取り、立ち上がります。暗黒の勢力に、痛みというものを教えてやるのです。
性格ですが、癇癪持ちで乱暴、しかし友人には極めて忠実だそうだ。戦闘にお
いては自分に絶対の自信を持っている。
Quote が、「お前、俺の知りたいこと話す、でないと、俺、お前を粉々に砕く、
ドワーフでもお前直せない」てな感じですか。
はい。激しいテンプレートです。M-16 で撃つよりバットで殴った方がダメー
ジがでかい。ボール & チェインなど持つと、ほとんど手がつけられなく強力な
破壊力となります。耐久力も高いので、適当な鎧を身につければ無敵でしょう。
疲労にも強いし。ジャイアントが買い物をしたいと言い出したら、マスターは要
注意です。
欠点はやはりディスコネクト時ですか。リコネクト3回、ってのは、リビング
ランドでは極めて辛くなります。精神力(Spirit)も低いので。
今度は Priest of Dunad, 日本語版のデュナドの司祭です。
ちなみに英語版のイラストは女性です。
この人は、デュナドに身を捧げた者として、デュナドの法がねじ曲げられたり、
悪用されたり、また単純に打ち捨てられたりするのを、大きな悲しみをもって見
てきました(むむなんか直訳だな)。しかもそれが、アーディネイ女王によってだ
ったのです。悪が地の表を覆い、名誉に使える人々が次々に不正に転んでいきま
した。力ある公家はデュナドの教えを必要としておらず、彼女達にできることと
言ったら、人目につかぬところに隠れて祈りを捧げることぐらいでした。
しかしその間にも、彼女は、いつかデュナドが闇の日々の終わりを告げる御印
を下すものと信じていました。そしてついにそれがやってきました。アーディネ
イがユーソリオンから解放され、再び光が力を取り戻したことを宣言したのです。
デュナドのプリースト達は狂喜し、新たなる秩序へと人々を導くべく隠れ場所
から出てきました。ところがそこで見たのは、公家達が自分達の勢力争いを始め
た図でした。連中はこの偉大なる事件の真の意味に気付いていないのです。
そして、アイルの運命を決める真の戦いは、ここではなく、地球のアイルのレ
ルムで戦われていることに彼女は気付きます。今や祈りだけではこの戦いを勝つ
に十分でありません。魂の強さだけでなく、肉体の強さも要求されるのです。し
かし心配は無用。デュナド神は奇跡でもって彼女の剣を導いてくれるでしょう。
性格ですが、無口で黙想的な人だそうです。必要なときにしか暴力を振るわな
いらしい。
Quote が「アイルの名において、打つ。デュナドの名において、説き伏せる」
前半は I strike なんだけど後半が I will prevail で、ちょっと時制が違った
りする。
はい、できればこのテンプレートも、マスター権限で却下できるならそうする
にこしたことはない一枚です。肉体的にはジャイアントほどではないにせよ、ア
イルの奇跡はちょっと強力すぎます。
不幸にして、ラス・オブ・ゴッドの奇跡を使えるプリーストがパーティに入っ
てしまった場合、できるだけ戦闘場面を屋内とか地下に設定する、という手はあ
ります。地上で戦闘しなければならない場合は、なるだけ悪漢側の不意打ちに持
っていきましょう。カードさえ無ければ、ポシビリティは全部打ち消せます。イ
ンフェルノに対抗するとしたら、やっぱり無神論者かサイバー司祭ですか。
あと、名誉/不正の判定を厳しく取って、奇跡を濫用するようなことがあった
ら情け容赦なく不正を付ける、という手もないこともないですが、神様が言うこ
とを聞いてくれなくなるまではしばらくかかります。
あなたがプレイヤーで、幸運にもこのテンプレートでプレイするのを許可され
たら、エルフほどではないにせよかなりマンチキンなことができます。マスター
の策略にかかって奇跡が失敗したとしても、まだブロードソードで戦えます。ピ
ストルは当てにしない方がよいです。ダメージ基本値が低いし、アドレナリンを
使っても伸びません。
今度は Knight, 日本語版の騎士です。
彼は、6代に渡ってタンクレッド家に騎士として仕えた家の出だそうです。先
祖の一人は500年前のユーソリオン侵攻のときに勇敢に戦死し、彼の家名は常に
尊敬を集めてきました。しかし、それからタンクレッド家も変わり、今や昔の面
影ないほど堕落してしまった。名誉の道を護りガレスに仕える、というのが両立
できなくなってしまったのです。彼もできるだけ名誉を護ろうとし、任務はとり
あえず果たすがそれ以外のことはしない、という道をいきましたが、他の騎士達
はどんどん不正に落ちていって…
地球への侵攻が始まったとき、彼も命令を受けて侵攻軍に参加します。ところ
が地球に着いてから、「不死のトルウィン」の予言が現実のものとなったことを
知り、狂喜します。そして、自分が忠誠を捧げるべきはガレスではなくトルウィ
ンである、と決め、彼女に忠誠を誓ったのです。その一方では、ガレスの喉元を
この手で掻き切ってやろうとも決意していますが。
Personality ですが、「名誉」を人生の目標というより人生そのものと考えて
いるそうです。彼はまた、どんな人間にも潜在的な高貴さ(nobility)は宿ってい
ると考えています。また、光の道から外れ罪なき者に害なす恐れのある者に対し
ては、正義の鉄槌を下すことをためらったりしません。
Quote が、「これこそ真に倒すべき価値のあるモンスターだ! こいつが私の剣
の苦い味を食らうところを見せてやろう」みたいな感じ。ううむ、ここだけ聞く
と Real Man だか Munchkin だかわからんな。
硬い人です。しかし、実は肉体系の能力値が割と低く、それほど硬いわけでは
なかったりする。プレートを着ると回避技能も下がるため、きついこともあるか
もしれない。この騎士にとってはアドレナリンこそ重要です。遭遇ラインで“疲
労”が出て、あわててアドレナリンで耐久力を上げて急場を凌ぎ、スーズをかけ
てもらいに聖職者の元へ走る、ということも有り得る。
今度は Viking, 日本語版でもバイキングです。
この人はもともとソーフィン(Thorfinn Bjanni)の親友で、地球侵攻のときに
このリーダーに直接仕える副官に任命されたようです。そういうわけで、侵略に
加担することに何の疑問も抱きませんでした。ソーフィンはすばらしい獲物を約
束し、バイキング一族がとんでもない過ちを冒そうとしていることに気付かなか
ったと。
ところがいざノルウェーに着いてみると、アーディネイが戦争中止を命令した
という知らせが。しかしバイキング達はせっかくの征服戦争をあきらめ切れない。
そうこうしていると今度はソーフィンが突然「アーディネイは裏切り者だ。俺に
続け」と人が変ったように叫びだす。
もうおわかりでしょうが、このときユーソリオンの魂がソーフィンに乗り移っ
たのです。多くのヴァイキングは嬉々としてソーフィンに従いましたが、彼だけ
は疑問を抱きました。昔から知っているソーフィンではない。そして、妖術につ
いての話をよく聞いていた彼は、アーディネイの突然の変化をこれと結び付け、
親友が闇の妖術の犠牲になったのだと結論します。
しかし、人が変ってしまったソーフィンは、彼と直接会おうとせず、厳重な警
備を周りにめぐらしてしまいました。そこで彼は、とある夜ヴァイキングの集落
から抜け出し、親友を取り戻すことに手を貸してくれる味方がいないかとよその
レルムを回っているのだそうです。
性格は、「真のバイキング」だそうで。ううむ。たいていの問題は Grand Battle
でカタが付くと考えているらしい。仕方がないやつだな。とは言え、親友の運命
は彼にも大きなショックを与えており、ソーフィンを救うためなら他人の考えた
(ややこしくて面倒な)計画に従うことも吝かでない、とのことです。
Quote が、「はっはっは、敵は俺達の前から逃げ出しているぞ! いやまて、
連中は俺達を誘っているのかもしれん、何か邪悪な陰謀を巡らして」とかいう意
味なんだと思う。もっと深い意味があるのかもしれんが、知らん。
ヘルメットを被ってまして、これ謎なんだよねえ。基本ルールのヘルメットの
取扱いと何か違うような気が。通常はアーマー11だと考えて、何か頭が重要にな
った場合にのみ12として扱うんですかねえ。
能力値的には平均に近い人で、特徴がないってのは惜しまれるところですが。
まあ<白兵戦>技能で攻撃も防御もこなせるのでこれが13あるとそこそこってとこ
かな。バトルアックスのダメージ基本15は立派。最大ダメージ基本値が20もある
ので、アドレナリンの使い甲斐があります。
バイキング的なロールプレイを目指したいのなら、操船とサバイバルは取って
おいた方がよい技能でしょう。キャンペーンとかやってるとホバークラフトの運
転とかさせられるハメになりかねませんが。あと、魔法技能や奇跡系も後から取
ろうと思えば取れるし、ベースもそんなに低いわけではないので、バイキング魔
法使いとかバイキング司祭とかいうわけわからん成長のさせかたもできます。
あと、なぜか技能で<知識>とか取れますが、まさかこれって“小さなバイキン
グ”の洒落なんじゃ… まあ素直に<知識(アイル伝承)>にしておくのが妥当かと
思います。
テンプレート紹介、アイル編の最後は Street Thief, 日本語版の盗賊です。
アイル・ソースブックでは唯一の、コアアースの人間がアイルにトランスフォー
ムしたテンプレートだな。英語版のイラストは女性と見えます。
侵略が始まる前、この人は盗賊としてイギリスのいろんな街で儲かる仕事を続
けていました。一ヶ所で稼ぎ、ヤバくなったら次の街に移る、というやり方。
ところが、突然おかしなことになりました。なんか変な生き物がいっぱいやっ
てきて、ごにょごにょと何か唱えて鍵を開けてしまうわ、もっとでっかい連中は
鍵ごとドアを腕で粉砕してしまうわ。おまけに金は魔法本位制とかわけのわから
んことを言っている。競争は激化し、何を盗むべきかも今までとは全然変ってし
まったようです。
初めは前の通り一人で盗賊を続けていたのですが、すぐに、自分の身を護るた
めに剣が必要だ、ということに気付きました。そうしているうちに、ペラ・アー
ディネイという人が、こういった妙な生き物達をイギリスから引き払いたがって
いる、との話を聞きます。ううむ、たしかに大筋では合ってる話だが… とにか
くこの盗賊は、アーディネイの加勢をしてとっととドワーフどもを引き払わせよ
うと考えました。幸いなことに、盗賊としての腕は、このての戦況では常に役に
立ちます。
現在の稼ぎは昔ほど良くありませんが、戦争が終って昔のようになったら、ま
た昔のような大儲けができるでしょう。もしアーディネイがぐずぐずするような
ら、そのときは、アーディネイに取り入ってごにょごにょと…
性格ですが、子供時代をロンドンのストリートで過ごしたため、貧乏だけは絶
対にごめんだと考えるようになったそうです。Burglary -- 夜他人の家に忍び込
む手の泥棒を好みます。自分と鍵職人と警察とでプレイされるゲームなのだそう
だ。わけのわからん魔法などに悩まされず泥棒できる日々が戻ってくることを心
の底から切望しているそうだ。
Quote が「うわっ、これ、Lockrite だよ。まだこんなの使ってるやついたの
かぁ。ちょっと貸して。ちょちょっと開けちゃうから」 Lockrite って多分商
品名だと思います。
知覚が11ありますし、不正も1ついてますんで、やはりトリックを伸ばすのが
適当でしょうな。盗賊にトリックはよく似合います。さらに魔法もちょこっと憶
えると、グレイマウザーみたいな感じで活躍できるかも。移送魔法系の呪文でト
リックって、なかなか効きます。
戦闘力はそれほど無い。とは言え、敏捷度は10もあるから、銃器戦闘を取って
おくのは良い考えです。忍び込んでショックトルーパーにバックスタブ、でもっ
てMP40を取り上げれば完璧です。ディスコネクトさえしなければですが。
あとやっぱ、軽業とか錠前破りとか、そういうのも取っておかんと、盗賊とし
ての特徴が出ないので。暗いところで動くことが多いだろうから、発見もあった
方がいいかも。
written by nishio@io.com